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近畿大学は13学部を擁し、30,000名を超える学生が在籍しています。本部キャンパスでは2004年にホストからオープン系に移行し、独自カスタマイズした教務学生システムを運用してきました。一方で、地方キャンパス(福岡・広島)では個々に独自システムを運用しており、全学を統合するシステムの導入が課題でした。 |
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近畿大学 ■導入システム概要 ・事務職員向け業務システム(GAKUEN EX V1.3) 教務・就職・学費 ・学生/教職員向けWebサービスシステム(UNIVERSAL PASSPORT EX V1.3) ポータル・教務・就職・授業・学生・IC出欠・携帯 |
旧システムは独自カスタマイズを繰り返した為、カリキュラム変更や改組にはその都度多額の費用が発生することが大きな課題でした。 加えて、新OS・新ブラウザへの対応も出来ず、学内システムの陳腐化を招いていました。そこで、長期継続利用を前提として、業務にシステムを合わせるのではなく、豊富なパッケージ機能を最大限活用し、システムに業務を合わせる業務改革をテーマとしシステム構築に取り組みました。その結果パッケージ本体をカスタマイズする事なく、ごく一部の機能をアドオンとして追加開発する事で業務運用を可能とし、TCOの大幅削減に成功しました。 |
近畿大学ではここ数年の学生のスマートフォン所有率は年々増加しており、入学したばかりの学生を対象にしたアンケートでも、すでに88.2%の新入生がスマホを使用していると回答。学生にとってスマホが非常に有用性の高いデバイスとなっていることが確認されました。 「近大エコ出願」(ネットによる出願)を国内で初めて導入するなど、近畿大学ではペーパーレス化の推進に取り組んできました。新基幹システムが本格的に運用スタートした事に伴い、さらなる学生向けのサービス拡大への取り組みが検討され、2013年後期より学生ポータルシステム「UNIVERSAL PASSPORT EX」(通称:「近大UNIPA (ユニパ) 」)のスマートフォン対応を実施致しました。 このポータルシステムがスマホ対応することにより、学生生活に必須の情報が、場所・時間を選ばずにスマホから確認できる環境になりました。また教育環境の向上を目的に実施している各種アンケートも「近大UNIPA」による入力が可能になり利便性が向上され、より多くの学生の声を集め、授業内容や学生サービスの向上に繋がっております。 今回の「近大UNIPA」のスマホ対応により、今まで使用していた掲示物やシラバスなどもデータで管理することで、さらにエコフレンドリーで便利な環境をつくることができると考えられます。 近畿大学様プレスリリース |
2014年4月からはICカード学生証を利用した、出欠管理システムを本部キャンパスにおいて本格導入をしました。大学様では以前より出欠管理システムの導入は検討されていましたが、GAKUENシステムの導入に伴い、学内調整が本格化し、2013年12月よりシステム及び運用に向けたプロジェクトがスタートしました。現在本部キャンパス(東大阪市)において据え付け型のICカードリーダを300台導入し、学生の出欠データが日々取得されています。学生の出欠管理を行うことで、授業改善や学生自身の授業に取り組み姿勢に変化が生まれており、今後の大学運営に大きな期待をいただいております。 |
2012年4月には、学生約26,500名のWeb履修登録が問題なく完了。今後は入試や校友システムとの連携を図り、入学前から卒業後までの学生情報を一元的に集約・管理する取り組みを進める方針です。これにより、教学IRの基礎データが集約され、エンロールメント・マネジメントや教育情報の公開等を通じて、教育の質的向上に効率良く活かせるようになることが期待されます。 |
今回のシステム構築により過去の問題を払拭し、一つのハードルを越える事ができた。今後は安定的な運用に向けて次のハードルに取り掛かっています。 |